サービス残業

日本に居てもたまに耳にする機会も有るかと思いますが、

サービス残業というモノは殆どの国には存在しません。

勿論、中国、タイ、マレーシアでもサービス残業なんて殆ど誰もしません。

一部の日系企業ではサービス残業をしているローカルスタッフも居る事は居ますが、

圧倒的に少数派。 

基本的に皆、気持良いぐらいの勢いで終業時間の17:30(会社によっては17:00)

になると会社を辞していきます。

中には17:00ぐらいから退社に備えてスタンバイ状態で何も仕事をしないツワモノも!17:35にはほぼローカルスタッフは誰も残っていませんというのが当たり前です。

従って某広告代理店の過労死事件の話をこちらですると皆、

まるで映画の中の地球外惑星の事件の様な捉え方をしています。

昨日も、日本の外資系企業のカントリーマネジャー(事業部長職)の人間と

外資系の企業の成果主義に関して話をしていました。

彼は日本の3連休も(12/23-12/25)普通に朝から晩迄仕事をしていた様ですが、

彼に云わせると自分の職務責任を果たせない人間は会社から即解雇対象として

プレッシャーを掛けられる様です。

常に自分は会社から与えられた給与分は

(実際には給与額の3倍程度が会社の経費となるのでしょうが)

会社に貢献していますよとのアピールを求められています。

一方、他の国では会社員として働くという事は責任は自分に無い、

常に上司に責任を振って良しという感覚が有ります。

たとえ副社長で有ろうと社長という上司がいる限りは

自分には最終的な責任は無いと考えています。

若干誇張した表現になるかと思いますが勤務時間内に

適当に仕事をして決められた給与を貰えれば良いや

という考え方の人間が大多数です。

勿論日本にだって最近はそういうスタンスで仕事をしている人も

増えてきているでしょうが、なんだかんだ言いながらサービス残業したり、

自分の職務責任を全うしようとしている人も少なくないのではと思います。

そういう意味では日本人は非常に真面目ですし、

プロ会社員率が非常に高いと思っています。